風水占いとは、中国で発祥した占いで、都市や住居、建築物、お墓などの位置を、方角や運気の流れによって決定する占いです。
そのため中国では、地理学や建築学の学問の一環として学ばれてきました。
日本でも風水は人気がありますが、中国の風水占いとは異なり、家相や九星気学にアレンジされたものとなっています。
風水で重要視されるのは、まず玄関です。
玄関はいい運気が入ってきて、逃げないように吉方に配置するのがいいとされています。
そして、寝室の配置も重要なポイントです。
寝室の場合は、吉方がいいとは限りません。
なぜなら気がみなぎる場所は、落ち着かず、眠気が邪魔されてしまう可能性があるからです。
そのため、吉方を避けて寝室は選ばれます。
それからキッチンは、逆に凶方に配置するのがいいのです。
なぜ凶方がいいの?と不思議に思う人もいるかもしれません。
ですが、キッチンとは風水では火の象徴でもあります。
そのため、家の中に入ってきた悪い気はキッチンで燃やしてしまうという訳です。
またトイレやバスルームなどは、水の象徴とされていて、悪い気を消し去ってくれる場所なので、常にキレイに掃除をしておくと吉とされています。
ただ、風水が発祥した時代と、現代社会では街並みは大きく変化しています。
そのため、そのまま理論を当てはめる事が出来ないため、置き換えが行わています。
高層ビルのフロアの重心を太極とし、高層ビルは砂、電柱は形殺、ガスコンロや電子レンジがあるキッチンを火とします。
風水は拘り過ぎると、理想が先走りすぎて、生活がしにくい空間となってしまいます。
そのため、生活動線はきちんと確保した上で、どうやって運気をよくしていくのか?と考えた方がいいでしょう。